2018年6月28日-
OECDブロードバンドポータルの最新データによると、高速モバイルインターネット契約数は、2017年12月までの1年間に8,000万件、6.1%の増加となり、OECD地域のモバイルブロードバンド普及率は102%を超えました。.OECDブロードバンドポータルは、OECD全加盟国とコロンビア、リトアニア(注)を含む37カ国のデータを収録しています。
2017年12月時点で、13億4400万人の人口に対してモバイル・ブロードバンド契約数は13億770万件で、100人当たり102.4件の契約があることになります。契約数の伸び率が最も高かったのはギリシャ(24%)で、チリ(23.4%)、ポーランド(19%)、ベルギー(15%)がそれに続いています。モバイルブロードバンド普及率が最も高かった国は日本、フィンランド、エストニア、米国です。
100人当たりのモバイルブロードバンドの契約数、2017年12月
(データをエクセルでダウンロードする)
モバイルデータの利用は急速に増えており、データがある32カ国(37カ国のうち、チリ、イスラエル、ポーランド、スペイン、米国を除く)で2017年12月末までの12か月に2倍以上に増えました。これらの国々について、2017年にモバイルインターネット利用者が1か月に行ったデータダウンロード量は、1契約当たり平均2.8GBでした(2016年は1.3GB)。データ利用量が最も多かった国は、フィンランド(15.5GB)、オーストリア(11.2GB)、エストニア(7.2GB)、ラトビア(6.7GB)でした。
OECD諸国の固定回線ブロードバンド契約数は、2017年12月は合計4億800万件で、前年の3億9300万件から増加し、100人当たり平均30.4件になりました。固定回線普及率が最も高いのはスイスで100人当たり46.8件、デンマーク(42.9%)、フランス(42.8%)、オランダ (42.1%)、韓国 (41.2%)がそれに続いています。
技術の中ではデジタル加入者回線(DSL)が最も普及しており、固定ブロードバンド利用者の41%を占めていますが、徐々に光ファイバーが取って代わっています。光ファイバーは現在、利用者の23.3%を占めており、2017年12月までの1年間に15%の増加となりました。ケーブルが残りの大半を占めています(32.5%)。
トルコ、オーストラリア、コロンビアは、固定ブロードバンド普及率の年間成長率が最も高く、それぞれ7.4%、6.9%、6.6%でした。ニュージーランド、オーストラリア、アイスランドは固定ブロードバンド、特に固定ワイヤレスの契約数を引き続き拡大させており、過去1年でそれぞれ129%、95%、63%の伸びとなりました。固定ワイヤレスは、遠隔地でインターネットを利用するための安価な方法で、この増加のほとんどは初めてブロードバンドを利用する人々、またはDSL契約から固定ワイヤレスに契約を変更した人々によるもので、特に人口密度が低く光ファイバーが利用できない地域での利用者増によります。
インターネットに接続された自動車のような、機械同士のコミュニケーション(M2M)に関するデータによると、スウェーデン、ニュージーランド、ノルウェー、米国が、M2M SIMカードの100人当たりの利用数において依然としてリードしています。スウェーデンでは居住者100人当たり114枚のM2M SIMカードが利用されており、データのある他のOECD加盟国より普及率が遙かに高くなっています。これは他の国におけるこれらのSIMカードが、スウェーデンの事業者によって提供されていることにその一因があります。全体として、M2Mが埋め込まれた携帯電話の利用数は、データのある国々で過去1年間に36%以上伸びました。
OECDのブロードバンド統計は、37カ国を対象としています。データ、グラフ、ブロードバンド普及率を示した地図などは、以下のサイトからダウンロードできます。http://oe.cd/broadband.
注:OECDは2018年5月、コロンビアとリトアニアにOECDへの加盟を招請しました。両国のデータはOECD合計(OECD total)と過去の時系列データに含まれています。現在公開されているOECD合計値とOECD全体の成長率は、過去に公表された同データとは比較できません。
Follow us
E-mail Alerts Blogs