2014年5月5日
よりよい暮らし指標を利用する日本人が最も心配しているのは安全な生活で、オーストラリア人は仕事と生活のバランスを求め、南米の人々はよりよい教育を得ようと努力し、デンマーク人と南アフリカ人はただ幸福になることを願っている、と、OECDよりよい暮らし指標(Better Life Index, BLI)の第3版に収録された、BLIユーザーからのフィードバックは示しています。
世界184か国から360万人以上の人々が、この幸福度バロメータを使って、自分の優先事項を基準に生活の質を測り、比較しています。 ユーザーは通常、所得から環境まで11分野に自分でつけた優先度に従って、諸国の比較をしています。
2014年版では新たに、世界各国の6万人以上のユーザーが生活の質にとって何が最も重要な要素と考えているかがわかるようになっています。 このリアルタイム・データベースには、インタラクティブ・マップが搭載されており、政策当局はよりよい暮らし指標を使用する人々が何を重視しているかを知ることができます。
「人々は自分の意見を聞いてほしいと思っている。 人々は自国が他の国と比較してどうなのかを知りたがっており、またOECDや政府機関が自分たちの意見に耳を傾けているということを知りたがっている」と、アンヘル・グリアOECD事務総長は述べました。 「2014年のよりよい暮らし指標は、人々にとって何が最も重要かがわかるようになった。 この指標の政策当局にとって、この新たな情報を提供する指標の有用性は高い。」
人々が何を問題にしているかがわかるマップによると、英国とドイツのユーザーは、生活満足度を最も優先しているのに対して、フランスのユーザーは健康をより重要だとしています。 これら3か国はいずれも、幸福度を高めるものとして所得の重要性を生活満足度や健康よりもはるかに低く評価しています。 詳細な国別分析はこちらのサイトで公開しています。
日本に関する資料(日本語)
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よりよい暮らし指標は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語の5か国語で利用できます。 ブラジル・ポルトガル語版は2014年6月に公表されます。 800万件のページビューを獲得したこの指標は、タブレット端末やスマートフォンでも利用でき、ウェブサイトやブログにリンクを埋め込むこともできます。
よりよい暮らし指標2014年版では、全11分野の最新データを収録しています。
OECDよりよい暮らし指標は、幸福と進歩を測ることを目的とした「OECDよりよい暮らしイニシアチブ (OECD Better Life Initiative)」の一環として公表されているものです。よりよい暮らし指標では、36か国の生活をユーザーが11項目それぞれについて、自分にとっての重要性を付加することで評価できるようになっています。11項目は以下の通り:住宅、所得、雇用、教育、環境、ガバナンス、健康、生活満足度、安全性、仕事と生活のバランス。
よりよい暮らし指標について、詳しくは以下のサイトをご覧ください。
より良い暮らし指標に関連したOECDフォーラムのセッションについてはこちら セッションのウェブ中継はこちら (5月5日月曜日 10:15-12:00(日本時間17:15から))
最新の結果については、下記までお問い合わせください。 news.contact@oecd.org or +33 1 45 24 97 00
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