2015年9月5日
市場のコンフィデンスやビジネスの整合性を促進する取り組みの一環として、G20財務大臣は新しいG20/OECDコーポレートガバナンスコードを承認しました。
G20/OECDコーポレート・ガバナンス原則 (日本語訳はこちら)は、各国の政策決定者に対して、株主権、役員報酬、金融情報の開示、機関投資家の行動、株式市場の機能の仕方、に関する提言を与えています。十分なコーポレートガバナンスは、資本市場に基づいた金融の促進や投資開放のために不可欠な要素を言え、長期的な経済成長を活性化する鍵となります。
アンヘル・グリアOECD事務総長は、9月4-5日アンカラで開催されたG20財務大臣会合の議長を務めたイスメット・ユルマズ・トルコ副首相と共に臨んだ本原則の発表会見において、「今日のようにグローバルで相互関連性の強いビジネス及び金融の世界において、信用構築は、皆が共に行動しなければ達成できない。新しいG20/OECD原則は、良いコーポレートガバナンスの要素は何であるか、共有されている認識を提示している。今後の優先事項としては、本原則を正しく使い、金融市場のより円滑な機能を確実にしていくことである」と述べました。
ユルマズ・トルコ副首相は、「企業に対する投資家の要求は非常に合理的である。求められているのは一層の透明性、一層の説明責任、より効果的なコーポレートガバナンス!」と述べ、さらに「G20/OECDコーポレートガバナンス原則は、G20が優先事項として掲げる、企業の資本市場を通じた資金調達の促進、つまり成長の力強い牽引役としての投資をサポートするという点において重要な貢献をすることになる」と述べました。
原則は1999年にOECDが策定し、以後、国際的に参照されるものとなりました。原則は、金融安定理事会(FSB)によっても、健全な金融制度のための重要な基準のひとつとして採用され、世界中の政府や規制当局の基準として役割を果たしてきました。
2013年、OECDは、本原則の野心的かつ包括的な改訂に着手し、G20の全ての国々を同等の条件で参加するよう呼び入れました。改訂は、広範なパブリック・コンサルテーションや主要国際機関(主にバーゼル委員会、金融安定理事会(FSB)、世銀)の貢献も得て、アンカラでのG20合意に至ったわけです。
G20財務大臣は、また、中小企業ファイナンスに関するG20/OECDハイレベル原則の進展を歓迎しました。
OECDによるG20への貢献に関する詳細は、 www.oecd.org/g20 をご参考ください。
報道関係者は、メディア課OECD Media Office (+33 1 45 24 97 00) までご連絡ください。
G20/OECDコーポレート・ガバナンス原則の日本語訳はこちらからダウンロードできます。
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