2019年5月29日
高技能の移民にとって最も魅力ある国は、オーストラリア、スウェーデン、スイス、ニュージーランド、カナダで、その理由の一部は受入と滞在の好条件にあります。OECDが開発している国際人材誘致の新たな尺度によると、ほとんどの国々は、高技能移民とその家族の申請手続きの時間短縮と居住条件の改善によってその魅力を高めることができます。
人材をめぐる国際競争が激しくなり、多くの国々は選び抜かれた有能な人々にとってより有利な政策枠組みを導入していますが、国際人材にとっての各国の魅力を形成する要因は、他にも数多くあります。

本日公表された「人材誘致に関するOECD指標(OECD Indicators of Talent Attractiveness)」では、各国が主要な移民の3グループ-高学歴労働者、起業家、意欲のある留学生-にとってどのくらい魅力があるかを国際比較する方法を明らかにしています。この指標によると、グループによってランキングの上位に来る国が変化します。起業家にとってのトップ5カ国はカナダ、ニュージーランド、スイス、スウェーデン、ノルウェーですが、留学生の場合はスイス、ノルウェー、ドイツ、フィンランド、米国です。
米国は高技能労働者と起業家にとっても魅力ある上位の国に含まれていますが、ビザを取得できる人数が比較的少ないこと、その家族に対する条件が比較的厳しいことが不利に働いています。
「人材誘致に関するOECD指標」は、機会の質、所得と税、将来の見通し、家族の環境、スキルを巡る環境、包摂性、生活の質という7つの側面に点数をつけています。本指標では、必要とされる技能を身につけた将来性のある移民がビザや居住許可を取得することがどのくらい難しいか、ということも考慮に入れています。
これら全ての側面が誰にとっても同程度の重要性を持っているわけではないので、この指標では利用者が各側面に相対的な重要性を加重して必要に応じたランキングが作成でき、それぞれの優先事項に最もふさわしい国がどこかがわかるようになっています。
移民政策に関する概要、 “How do OECD countries compare in their attractiveness for talented migrants?”は、以下のサイトからダウンロードできます。
http://www.oecd.org/migration/mig/migration-policy-debates-19.pdf.
本指標の詳細について、報道関係者のお問い合わせは下記までお願いいたします。
Spencer Wilson (OECD, +33 1 45 24 81 18)
個別に加重を変更してランキングが作成できるウェブサイトは、以下の通りです。
http://www.oecd.org/migration/talent-attractiveness.
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