2015年7月1日
中国の李克強首相がOECDパリ本部を訪問し、中国は、OECDとの長年の協力を強化することを決め、OECD開発センターに加盟しました。
中国国家リーダーのOECD訪問は今回が初めてのことであり、今年はOECDと中国との関係20周年という記念すべき年、さらに来年は中国がG20議長国を務めるという重要な節目の時期に実現しました。
アンヘル・グリアOECD事務総長は、「中国とOECDは、それぞれ21世紀になり大きな変革を遂げています。本日の協定は、我々が引き続きパートナーシップを続けていくこと、そしてより良い暮らしのためのより良い政策作りを共に望んでいるということを証明しました。来る2016年に中国がG20議長国を務めるということで、世界中の多くの人々の利益を掲げた前述の目標を追求する好機になろう。」と述べました。(スピーチ全文)
李克強首相の前で、中国の 高虎城商務部部長(OECDと中国政府の協力を調整している責任者)とグリア事務総長が、中期的ヴィジョン声明と2015-2016年の共同作業プログラムに署名しました。これらの書類は、今後何年かに挙がってくる課題を特定するためにもOECDと中国のパートナーシップが重要であることを記しています。この作業プログラムは、中国とOECDが、マクロ経済管理や構造改革から規制・公共ガバナンスやグリーン成長に及ぶ20の政策分野において協力を強化することを視野に入れています。また、中国が、自国経済をよりオープンにしていこうという取組みも支援していきます。
この協力関係の重要な柱として、OECDはエビデンスに基づく専門性やそのメソッド、そしてグローバル・ガバナンスのノウハウを提供することで、2016年のG20議長国を控えた中国を支援し、特に、よりオープンでよりインクルーシブな世界経済のために成長を牽引できる新しいソースを探求することでも支援します。
同分野における協力関係は、中国とOECDのG20シェルパの権限で作られたOECD-China Skills Development Programmeに引き続き支えられていきます。
今回の公式訪問の一環として、中国は、OECD開発センター加盟の招待を受け入れ、Li Wei 中国国務院発展研究センター長が署名をしたことで重要な一歩を踏み出しました。中国の加盟により、開発センターの加盟国は49(アルゼンチン、ブラジル、インド、インドネシア、南ア等の22の非加盟国を含め)となりました。OECD開発センターは、異なる発展段階にいる国々が集り、成長活性化や生活水準向上のための政策を議論するプラットフォームです。
李首相は、OECDリーダーズ・プログラムの中で、基調講演を行いました。首相は、大臣やハイレベルの政府官僚に付き添われてOECDを訪問しました。
中国は、インド、インドネシア、ブラジル、南アと並ぶOECDのキーパートナーとして、将来の加盟可能性も視野に入れつつ、OECDの活動に参加することを歓迎されています。OECDは、より強固、クリーンで構成な世界経済を構築するための活動をしており、異なる発展段階の国々の改革プロセスや社会経済発展への重要な貢献となります。
李首相のOECD訪問に関する詳細情報は、OECD Media Office at +33 1 45 24 97 00までお問い合わせください。中国のOECDとの関係に関するお問い合わせは、Vanessa Vallée +33 6 28 56 06 10までお寄せください。
OECD開発センターに関する詳細情報は、Bochra Kriout at +33 626 74 04 03までお問い合わせください。
OECDの中国との活動に関する詳細情報は、www.oecd.org/china でご覧ください(中国語サイトは www.oecdchina.org)。
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