2015年7月7日
OECD Health Statistics 2015によると、多くの欧州諸国は、2013年に医療支出の更なる削減を経験しました。2013年、医療支出は、ギリシャ、イタリア、ポルトガルで引き続き縮小されました。OECDにおけるほとんどのEU諸国は、一人当たりの実質医療支出は2009年のレベルを下回りました。欧州外では、医療支出は2010年以降、年に約2.5%の増加をしています。
医療支出の増加は概ね経済成長に比例しているため、GDPに占める医療予算は2012年から変わっていません。これは経済危機に向かっていっていた時期と対象的であり、そのころは経済成長のスピードを追い越すペースの医療支出でした。2013年、GDPに占める医療支出(投資を除く)は8.9%であり、トルコの5.1%からアメリカの16.4%まで幅がありました。
欧州外では、2013年の医療支出の平均実質成長率は2.6%でしたが、これは特にアジアや南米の成長に後押しされたものでした。チリと韓国では、医療支出の成長率は2013年で5%以上で、一人当たりの支出レベルは2009年から25%近く増加したことになります。
カナダのデータを見ると、経済成長を下回る医療支出成長率が見られます。アメリカでは、2013年に医療予算は2013年に1.5%まで増加しましたが、2009年以前の平均年次成長率と比べると半分以下の数字です。the Centers for Medicare and Medicaid Servicesの最新見通しによると、より多くのアメリカ人が健康保険に入ったため2014年はより速い成長を予測しています。
OECD12カ国における暫定の成長率を見ると、2014年には医療支出の緩やかな増加が見られるものの、危機前のレベルと比べると成長率はまだ下回っています。
OECD諸国において、4分の3の医療支出は引き続き公的分野からきているが、コスト抑制措置をとったいくつかの国では民間シェアが拡大しており、この場合は民間の健康保険か家計からの直接支出のどちらかに該当します。ギリシャとポルトガルは医療支出に占める民間シェアが2009年以降で焼く4%ポイント増加し、これはOECDの中で最大の増加でしたが、これにより両国では2013年には全医療支出の3分の1が民間からきているという結果になりました。
これらは、OECD Health Statistics 2015 で提示されている最近の医療支出の傾向の一つで、OECD34カ国と主要新興国の医療と医療制度が比較可能なデータを収めています。1960年から2014年の期間をカバーしており、医療制度の状況や、健康のリスクファクター、ヘルスケアの利用とリソース、医療予算と財政などに関するインタラクティブなデータベースで各国の状況を比較可能になっています。
カントリーノート(日本含む)は、www.oecd.org/health/healthdataでご覧いただけます。
OECD Health Statistics 2015のデータは、OECD.Statでも閲覧可能です。
報道関係者のお問い合わせは、OECDパリ本部医療課Francesca Colombo (tel. + 33 1 45 24 93 60), David Morgan (tel. +33 1 45 24 76 09) or Gaëtan Lafortune (tel. +33 1 45 24 92 67) までお寄せください。
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