OECD - 2016年5月31日
5月31日、アンヘル・グリアOECD事務総長と、カイラシュ・サティヤルティ子ども財団(KSCF)創設者でノーベル平和賞受賞者のカイラシュ・サティヤルティ氏は、子どもの貧困及び搾取と闘うために協力することで合意しました。
本合意は、2016年OECDフォーラムにて署名され、子どもの福祉を推進する分野で幅広く協力することを想定しています。本イニシアティブは、共同プロジェクトや、ベストプラクティスや情報の交換などが含まれます。
子どもの福祉は世界共通の課題です。OECD加盟国では、7人に1人の子どもが相対的貧困の状態で生活しており、2008年以降、子どもの貧困はOECD加盟国の3分の2の国々で増加しています。世界中であまりにも多くの子どもたちが、貧困、搾取、奴隷、人身売買の被害に遭っており、また、充分な教育を受けられなかったり、極度に劣悪な環境で生活することを強いられたりしています。推計によると、世界全体で約120万人の子どもが売買され、550万人が奴隷として働かされ、1億6800万人が強制労働をさせられ、5900万人が学校に通えずにいます。
OECDは長年、子どもの生活及び機会の向上のために、データを収集し、政策の専門知識を蓄え、子供の福祉や将来の生活に影響を与える多くの分野での法整備に努めてきました。KSCFの目的は子どもの奴隷化、強制労働、子どもへの暴力をなくすことです。2014年に子どもを救う活動が評価されノーベル平和賞を受賞したサティヤルティ氏が代表を務めるKSCFは、児童労働、無就学の子どもを減らすことに大きく貢献しました。
OECDとKSCFは、協力を強化をすることで、子どもたちの生活を社会的、経済的、そして環境的に改善し、世界各国の認識を高め、ベストプラクティスを導き出すことを目的としています。
お問い合わせは、OECDメディア課(news.contact@oecd.org; tel: + 33 1 4524 8700)までご連絡ください。
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